6月19日(土)
約半年間空席が続いている救済会事務局長のいすに、社会福祉士の木多ナジーラさん(53)が座ることになった。事務局補佐や、憩の園で実施中の各種講習のコーディネーターなども決まり、同会は十七日午後、記者会見を開き、事務局の新しい顔ぶれを紹介した。
救済会は昨年、定年制を導入。それに伴なって、勤続四十五年の吉安園子前事務局長が退職した。後任には、足掛け十九年間、勤務している木多さんが適任者だと認められていた。家庭の事情で半日しか、勤めることが出来ず、関係者は対応策を検討してきた。
左近寿一会長は「ナジーラさんがいない間に、代理を務められ、しかも、彼女の信頼出来る人を捜しました」とこれまでの経緯を説明した。
同じく社会福祉士の谷垣生寿(みちず)さん(61)を採用。午前中の仕事を任せることで、対処することになった。一カ月半ほど前から、新体制で仕事をこなしている。
木多事務局長は「園子さんのように、出来ないかもしれませんが、チームワークをしっかり組んでがんばりたい」。谷垣さんは「これまで、コロニアの中で仕事をしてこなかった。日系のお年寄りの役に立てるように努力したい」と就任あいさつした。
救済会は憩の園で、「在宅介護」のほか、「生け花」や「大豆食」をテーマにした講習会を実施している。今年から、心理士の中川クララさん(58)がコーディネーターとして活躍中だ。中川さんは「地域住民との交流を活発化させたい」と張り切っている。
会計士の福田スミエさん(50)は勤続三十二年の大ベテランだ。今後も経費削減に、力を注いでいく。