ダム決壊、水流2市を直撃=死者4人、行方不明20人=大穴確認、設計または施工ミス=パライーバ州
6月22日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十九、二十日】パライーバ州カマラー市(同州の州都ジョアン・ペソーア市から百五十二キロ)で十七日午後八時ごろ、ダムが決壊して水流が近隣の都市を直撃、その時に三人が死亡、浸水で千六百人が被害を受けた。その後被害は増え、十九日の時点で当局は死者四人、行方不明者二十人、被災者四千人との公式発表を行った。同州政府は非常事態を宣言、連邦政府は要請を受けて特別支出を承認するとともに、救援物資、医薬品を現地に送ることを約束した。
ダムの決壊による被害が最も大きかったのは隣接のアラゴーア・グランデ市とムルング市で、両市内は最高時で水位が一メートル五十センチ上昇、住宅・商店はすべて浸水し水道、電気、電話は一瞬にしてストップした。ダムの水流は両市にまたがって流れるママングァペ川に集中したため、同川がはん乱し濁流が両市に襲いかかった。
当局は決壊の原因を調査中だが、ダムのコンクリートと岩石の境の部分に幅十五メートル、高さ二十メートルの穴があることがこれまでに判明し、ここから水が流れ出したものと見られている。ダムは二千六百五十万立方メートルの貯水能力があり、決壊時には千七百万立方メートル(貯水能力の六四%)が貯水されていた。流れが始まってから二時間後の午前十時には放水し尽し、ダムは干し上ってしまったという。
同州知事は十八日、事態を重視、ルーラ大統領に直接電話で協力を要請した。大統領はその場で協力を快諾したという。これを受けて連邦政府は百四十四トンの食糧品、三千人分の医療薬品キット(一ヵ月分)と寝具マット、毛布一万枚の購入費用二十万レアルの支出を決めた。
被害が甚大だった両市では、消防をはじめとする市民が清掃におおわらわだが、水道、電気の復旧のメドは立っていない。飲料水が底をついており、市街入り口にある市で唯一営業中のガソリンスタンドでは、これまで一リットル一・八〇レアルだった水が三レアルで飛ぶように売れている。
同ダムは二〇〇二年に完成したばかりで、当局は設計か施工のミスかを明らかにした上で法的責任を追求するとの態度を示している。