6月23日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙五月二十三日】疲れて帰宅するときに冷たいビールが欲しいと、コンビニエンス・ストアーに必ず立ち寄る。これがサンパウロ市市民の日課になったようだ。
イジェノポリス大通りのコンビニ店は昨年、一億レアルを売り上げ、ブラジル人へのコンビニ定着宣言を行った。コンビニ組合は、六月二十九日から七月一日までエスポセンテル・ノルテでコンビニ展を催す。
同組合は、サンパウロ市とリオ市の市民それぞれ七百人に調査を行ったところ、コンビニの利用者は六八%が男性、一世帯の月間所得は、千六百七十レアル以上。最も求めるものは、たばこと飲み物。銘柄品をそろえてあれば価格は、割高でも気にならないと分かった。
ガソリン・スタンドのAgip、BR、エッソ、イピランガ、Repsol、シェル、テシャッコに併設したコンビニの〇三年度売上は一千二百十億レアル。就労人員は三十一万八千人であった。これからは活発なフランチャイズ合戦が繰り広げられる予想だ。
国内にあるガソリン・ポストは約三万五千、コンビニが併設されているのが三千六百。さらにコンビニ六百店の出店が計画中。まだ出店の余地がある。各店の商品は、平均二千種類。一般にコンビニを利用する顧客は、品質にやかましい。出店をするなら、立地条件に注意すること。立地を誤ると、投資も誤る。
コンビニの中にATM(現金自動支払い機)が設置されているのは、安心して引き出せるので評判がよい。コンビニ内のATM設置は、有利と銀行も気づいている。コンビニに来る顧客の五%が、ATMを使用している。
コンビニに入る客層も洗練されているので、店内の雰囲気も女性の評判が特によい。顧客はみんな忙しい人が多く、買い物時間は平均八、九分。どのコンビニでも、顧客に対する敏速な応対の訓練を授ける。