エコノミーア

6月23日(水)

  単純労働者の職場として従来、雇用創出のトップを占めていた土木建築業が十七位に落ちた。代わって家政婦、続いて縫製がトップに躍り出た。建築現場は十年前、五百人を使った工事が百五十人でできるようになった。施工企業は能率向上を求めて、建築物正面に工場の既製品をトイレにユニット・システムを設置、在来工法に小さな技術革新が起きている。
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 北東地方がカーニバルの成功に続いて、フェスタ・ジュニーナ(六月祭)を新しい北東名物のイベントにする企画がある。地場産業は出し物として民族衣装や旗、パモーニャ(とうもろこしようかん)、粉セッケン、ビール、香水、携帯電話、クレジット・カードなどを販売する予定。カルアル市だけで百五十万人の人出と一千万レアルの興業収益が見込まれている。
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 全売上の五〇%を占める五大スーパーのポン・デ・アスーカル、カルフール、ウォル・マート、ソナエ、ザファリの間で再編が進んでいる。米最大手のウォル・マートが、ポルトガル・ソナエ・グループのサンパウロ市BIGネット買収に食指を伸ばしている。カルフールはリオの営業成績の悪い一部店舗を、ポン・デ・アスーカルへ売却を検討。
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 ルーラ大統領は十七日、農相と産業開発相、外相との会合で、中国貿易を政権在任時で最大の成果と期待していたが、中国政府には裏切られたと述懐した。大統領側近は、温家宝首相との電話会談を断念するよう薦めた。中国がスンナリ応じればよいが、下手をすれば問題がこじれるとみている。中国訪問の成果をPTの政治宣伝に使うはずだったが、反対に野党から反撃を食らいそうだ。