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「ブラジルを歩きたい」 リベルダーデ歩こう友の会と交流 大阪の元小学校教師2人来伯 地図見て道を尋ねて 自然の美しさに感動

6月24日(木)

  「歩くのが大好き」という橋詰淳子さん(63)と藤原淳子さん(60)は「ブラジルを歩きたい」との思いから、四日来伯し、リベルダーデ歩こう友の会(高木ラウル会長)との交流やウォーキングを楽しんだ。二人は共に大阪在住の元小学校教師で、日本ウォーキング協会会員。
 友の会が二人のために開催した三回の「歓迎ウォーク」に加え、サルバドール、クリチーバ、イグアスー、マナウス、リオデジャネイロ、サントスを歩いた。「歓迎ウォーク」では、六日にイツー市管内前田パーク、十三日にサンパウロ市街、二十日にリベルダーデ広場・アクリマソン公園・イピランガの丘を、友の会会員と共にウォーキングした。
 藤原さんは一九八四年、夫の入会をきっかけに同協会の行事に参加するようになった。以来二十年間家族ぐるみでウォーキングを楽しんでいる。橋詰さんは十年前、車漬けの生活で体調を崩したため、仕事や家事の合間に歩くようになった。退職後、もっと本格的に歩きたいと昨年九月に同協会に入会した。
 一日約十キロを五、六時間かけてゆったり歩くという二人。地図を見て、たくさんの人々に道を尋ねながらブラジル各地を歩いた。コパカパーナ海岸やアマゾン、イグアスーの滝など一つ一つの場所の自然や文化の美しさに感動を覚えたという。「ガイドブックでは得られない本当の生活や文化に触れることができた」と話す。
 「一番の思い出は皆さんとの交流」と藤原さんが話すと橋詰さんも大きく頷いた。特に友の会会員と様々な思いを語り合いながら歩いたことが印象に残っている様子。会員の来伯当時の苦労話を聞くと「一人一人が自分の生きざまをしっかり背負って生きているように思えた」のだという。
 健康のために歩き始めてから、食生活など他の生活も充実してきたという橋詰さんは「ゲートボールやカラオケ同様に、歩く楽しさがもっと広まったらいいのに」と話した。
 二人は二十四日に帰国するが「ぜひもう一度ブラジルを訪れたい」と生き生きと語った。