6月24日(木)
日本の少林寺拳法連盟(新井庸弘会長)から永田昌範・正範士八段(本部渉外大阪担当参事)ら五人が国際交流基金の助成で、少林寺拳法普及のため十七日来伯した。
十八日から二十日までリオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレのPUC大学で、少林寺拳法のデモンストレーションや講義を実施、約百八十人が参加。永田さんは「少林寺拳法の目指すところは、日々の練習を通して自己を確立していくことにある」などと出席者に呼びかけたという。
当日は「みんな真剣に先生の話を聞き、熱心に技を覚えようとしていた」と、サンパウロ支部(浜まさお支部長)の野田哲志さんは振り返る。
国際交流基金は日本に対する親しみ、理解を深める目的で、スポーツ専門家交流助成事業を行っており、毎年さまざまなスポーツ団体をODA支援国を中心にに派遣している。
少林寺拳法はこの助成を十年連続で受け各国を訪問。来伯はこれで三回目。
二十二日、サンパウロ市内のエストランで開かれたサンパウロ支部主催の歓迎夕食会で永田さんは「サンパウロの競技人口はまだ少ないが、今年度中にも新しい支部が誕生し、活発になると聞いています」。PUC大学で行われた支部長講習会に参加したサンパウロ支部に期待をよせた。
海外は日本に比べ、道場の数など練習環境が整っていないため、「海外の武道環境を良くし、少林寺を知らない人にもデモンストレーションを通じて広く知ってもらいたい」と訪問団の倉本亘康さんは語り、今後とも積極的に少林寺拳法の普及に努めていく意志を明らかにした。
訪問団は二十四日にチリ入り、次いでキューバを訪問、両地でも指導を兼ねたデモンストレーションを行う。帰国は来月七日の予定。