6月26日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】サンパウロ市第五十一警察署は二十三日、住宅の警備員と夜警二人を強盗ほう助の容疑で逮捕した。容疑者らは警備を受け持っている地区の住宅や住民の情報を流して強盗を手引きしたり、逃走を助けて分け前をもらっていた。
警察は同じ地域で頻繁に発生する盗難事件を捜査していたところ、街頭に設置した防犯カメラに犯人らと接触する容疑者らが写っていたことから逮捕にこぎつけた。容疑者らは罪を認めている。夜警はブタンタン区を職場としていたが、契約しない住宅や住民の情報を流して盗みの分け前を取っていた。さらに襲われた住宅が夜警と契約するとその家は強盗から外すように仕向けたという。これで分け前の他に〃正業〃を増やしていた。
モルンビー区の警備員も同様の手口で、深夜に強盗一味が侵入する際に見張り番をし、翌朝住民が起きてきた所を一味が襲って強盗を働いて逃げた後、警察への通報を故意に遅らせていたという。
警察では、この手の犯罪は増えるとみて警備員や夜警は身元の確かな者を雇うとともに、隣り近所とのコミュニケーションを密にするよう警告している。