二度目の訪問の方が実りは大きい。「旅」というのはそんなものだ。
日本の劇団「1980」から、知人の団員が一年ぶりに来伯。「今回は当地の事情を十分勉強できたので、同じ場所を訪ねても発見が多い」。
巡業公演を控え、各地の日本人会を挨拶に回っている、その合間に会った。トメアスーは果樹栽培業が好調で、日本人会の主導が準二世に移っている――などコロニア話もさらり口の端に上る。
「初体験」とは、それがどのような意味を持つのか分からないまま終わる。過ぎ去ってようやくみえてくる「全体像」が、活かされるのは次の機会になる。
高倉候補のことを考えた。今回は蹉跌を味わっても二度目に「実る」との声が早くも根強い。だとしても、高齢の一世有権者に残された時間はあまりにも少ないと思う。
海外移住者の声を国会へ、いまがまさに勝負のときだ。 (大)
04/06/29