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留置所から62人脱走=当直は5人、手薄な警備を突く

7月1日(木)

  【一部フォーリャ・デ・サンパウロ紙三十日】サンパウロ市第四十三警察署(シダーデ・アデマル区)で二十九日午前二時半、留置所から未決囚六十二人が脱走した。うち十八人が明け方までに出動した軍警に取り押さえられ、連れ戻された。警察の話では、侵入した武装グループは一人を解放するのが目的だったが、留置所を開け放したことから大量に脱走者が出たという。
 付近は閑静な住宅街で、私立小学校が隣接していることから、事件が日中に発生していたら学童らに被害が及んだとして住民は治安の強化を強く望んでいる。これに対し南部地区軍警司令官は、度重なる警察署襲撃事件で、署の近辺を三十分おきにパトロールしていると話し、今回はその間隙を狙っての犯行だと釈明した。しかし関係者は、二百人近い囚人を収容していながら、わずか五人の警官による警備はあまりにも手薄過ぎると指摘している。
 ジャルジン・アウジラ区アントニオ・ジウ通りの第四十三警察署に、軽機関銃などで武装した八人組が侵入、警備当直の警官五人を人質にして署長室に監禁した後に留置所を解放、六十二人が脱走した。所内には百九十四人が収容されており、他の囚人も脱走しようとして外に出たが、たまたま自家用車に弁当を取りに行っていた捜査官が異変に気付いて侵入犯と撃ち合いになったため、怖れて房内に戻ったという。侵入犯の目的が仲間の奪回なのか、何者かに金で雇われたかを捜査中だが、目当てとした囚人は突き止めているという。
 留置所襲撃では、一ヵ月前にコンゴーニャス空港前の第二十七警察署(カンポ・ベロ区)で百四十七人が同じく外部からの手引きで脱走する事件が発生したばかり。このうちこれまでに七十七人が再拘束されている。両事件とも住宅街の中で発生し、脱走者は一時住宅の庭や屋根を利用して逃走するなど住民を不安に陥し入れた。さらに、近くにスラム街があることも逃走を容易にしている。

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