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裏千家=記念本200冊寄贈=サンパウロ市教育文化施設に

7月2日(金)

  茶道裏千家ブラジル・センター(林宗慶代表)は六月三十日午後三時、同センター五十周年を記念して出版された『道としての日本文化』二百冊をサンパウロ市役所に寄贈した。
 休暇中にも関わらず出席したキール・ジェイコブセン国際渉外局長は、「日本文化普及の活動は歓迎したい。日本は地理的には遠いが、日系子孫や、こうした文化活動のおかげで、とても近い存在」と語り、寄贈された本をCEUなど市立教育施設や図書館に配布すると約束した。
 「本は二百冊だが、何千人もの子どもたちがこれに触れることで、日本文化に関心をもってくれるでしょう」ともジェイコブセン局長は述べた。
 同書では、仏道、茶道、華道、書道、能、香道、歌道、武道の八分野が〃道〃という日本的な哲学の観点から説明されており、日ポ両語表記となっている。同席したサンパウロ総領事館の渡辺博領事は「実際に日本文化普及に苦労した人によって書かれている点が、他と異なる。この種の本は、一回しかできないと思う。本の価値は五十年経っても失われることはないのでは」と語った。
 寄贈式には、林宗慶代表、林宗円副代表、エリッソン・トンプソン・デ・リマJr同五十周年記念推進委員長らが出席し、ジェイコブセン局長ほかレジーナ・ケイロース統括、アドリアーナ・ギマランエス補佐官が対応した。