パラグアイのラパス市大豆・アガリクス生産者グループ有志十三人が、新しい特産品作物を求めてサンパウロ市近郊の農家を視察している。大型機械化農業で、作付けと収穫期間以外の、農閑期に新しい収益源を得る研究に来伯したと思っていた。
しかし、そうではなくて、日系農家の農閑期に被雇用パラグアイ人には仕事がなくなり、収入源のないパラグアイ人との間に益々所得格差が生じており、近い将来、彼らの不満が爆発するのではないかと心配している。
今回の視察は、パラグアイ人の雇用促進と収入増加が目的なのである。どこの国でも所得格差、それも身近な隣人との格差が広がってくると、おもしろくはない。まして三十年前までは、同じような生活をしていた日本人移住者ではなおさら、面白くないのだろう。(総)
04/07/02