在聖総領事館初の公館投票が行われ、登録者数一万一千六百五人中、千九百九十九人が投票した。単純計算すれば投票率は一七%。基本的には「お寒い」限りだが、ことはそう簡単でもない。
郵便投票がどれだけあるかで、実際の投票率はまったく変る。万が一、郵便が二千票あれば投票率は二倍の三四%だ。
日本より広い面積を管轄する同館は領事出張業務を積極的に行ない、地方登録者を増やしてきたが、地方在住者は公館投票は難しい。同館から百キロ圏内に住むのは七五%のみだから、八千七百人が実質的な有権者だ。とすれば公館投票の投票率は二三%だ。
百キロと言っても、有権者の大半である高齢者には近くはない。最寄りの投票所まで歩いていける日本と単純に比較できない。その上での一七%。バカにできない数字だと思いたい。(深)
04/07/07