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七夕祭り=見物客 雨にも8万人=新鳥居が落成

7月13日(火)

  リベルダーデ区ガルボン・ブエノ街に新設された鳥居の落成式が十日午後二時三十分から、ジウマール・タットー・サンパウロ市官房長官や、渡辺博・聖総領事館領事、日系主要団体の代表らを迎えてリベルダーデ商工会議所(池崎博文会長)主催で行われた。
 鳥居の建設は、オイスカ・ブラジル総局(高木ラウル会長)と日本万国博覧会記念機構が費用を負担。式は神道式で行われ、タットー長官や高木会長らによるプレート除幕式の後、上原幸啓・文協会長、山村敏明・レジストロ文協会長、中沢宏一・県連会長や池崎会長がテープカットした。
 当日は今年で二十六回目を迎えた七夕祭りがリベルダーデ区であり、ガルボン・ブエノ街、エストゥダンテス街、リベルダーデ広場などに八十本の大きな笹竹が設置され色とりどりの薬玉や吹き流しが飾り付けられた。
 リベルダーデ広場では、丹下セツ子太鼓道場による太鼓の実演、レプレーザ連の阿波踊り、リベイロン・ピレースのYOSAKOIソーラン、リベルダーデ商工会演芸部の七夕祭り踊りや、花柳流金龍会による博多踊りなどが披露され、来場者の目を楽しませた。
 中沢会長は「四カ月前から飾り付けの準備で、大変でしたが、皆さんのお陰できれいに飾り付けができた」と満足顔。
 「リベルダーデのシンボルである鳥居が、新しく立派に立っている姿を見るのは本当にうれしい。街の一層の繁栄を期待したい」と池崎会長は語っていた。
 枝に短冊を結んでいたカリーナ・ヴァウケさん(22)は「昨年は希望の色である緑の短冊にUSP合格を祈願したら、合格しました。今日は家内安全の色である青い短冊に、治安が良くなるように祈願した」。
 あいにくの寒波と雨にもかかわらず、関係者によると二日間で延べ八万人が七夕祭りを見物し、二万五千人が短冊に願いを託したという。