7月14日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】九〇年代、欧州勢による東北地方の小型リゾート・ホテル買収があった。現在、第二波の大型投資が起きている。欧州の十九のホテル・ネットワークが〇七年の完成予定で、二十三のメガリゾート・ホテルを建設すると発表した。
サルバドール市から北へ八十五キロメートル地点、バイア州の北部海岸には十二億レアルを投下して、ポルトガルのヴィラ・ガレーとレッタ・アトランチコ、スペインのイベロ・スター、イタリアのオリッシオなど各社が、四カ所のメガリゾート・ホテルを建設工事中。完成の暁には、北東地方のコルテ海岸やサウイペ海岸が、欧州など外国の観光客へ新しいパラダイスとして紹介される。
すでに同地方へ進出しているホテル網は四十三のネット、そのうち十七のネットが多国籍企業で業界売上の四九%のシェアを占めている。〇七年には十九ネットに増加し、五八・六%に達する見込み。北東地方が観光産業とコンドミニアム事業で、未来産業の地位を固めている。
〇四年から〇七年の観光用ベッド数は、全国平均で二一%増。北東地方だけでは、三七・六一%増と急成長した。これらリゾート・ホテルは国内の観光客はもちろん、欧州の観光客を旅行代理店のネットワークを通じ組織的にチャーター便などで招致する。各ホテルには、専用の海浜とゴルフ場、レジャー設備も併設。
ポルトガル航空は、欧州とサルバドール、レシフェ、フォルタレーザ間を六時間で結ぶ。気候が欧州と逆の北東伯で休暇を過ごすプログラムをスペインやポルトガルで企画してキャンペーンを行う予定。これまで異国情緒を売り物にしたアジア観光から、ノルデステ情緒を売り物にした観光を外国人に売り込む計画だ。