7月16日(金)
連邦警察は十四日、サンパウロ市モッカ区の考古学博物館で一億二千万年前のものを始めとする動物や植物の化石二千点を押収した。この種の押収としては最大規模。化石はセアラ州アラリッペ郡の考古学遺跡の発掘現場から盗掘し、同博物館へ売却されたとみられている。ブラジルは化石を国家資産として輸出を禁止。一月に鳥の化石がEUへ輸出されたことから、連警は化石の密売組織の捜査を進めていた。
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サンパウロ州イトゥー警察署組織犯罪課の市警は十三日、同市の豪華SPA(痩身エステ)にドアも窓もない部屋を発見。不審に思って調べたところ、そこは強奪した積み荷の隠し場所だった。SPAは違法資金の洗浄に利用され、カステロ・ブランコ国道のオザスコ市付近で強奪された電子部品や農薬などの高額商品も隠蔽されていた。SPA経営者のファビオ・ラモス容疑者は逃走中。市警は従業員七人を拘束した。
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サンパウロ市の市民警備員五百人が、今月三十日から同市中央区の街路上で違法営業を行っている露天商の大規模取り締まりを開始する。取り締まりは二年間続く予定。現在同地区には約四千人の露天商がいるが、営業許可証を持っているのは千二百二十四人だという。今までの検査官は取り締まりをやめ、市民警備員の活動の支援に回る。
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八月一日から、六十歳以上で月収が最低賃金の二倍(五百二十レアル)に満たない高齢者は、各州間を結ぶバスを無料で利用できる。これは老人憲章に基づいた措置。利用希望者は、出発の三時間前までに年齢と所得を証明する書類を販売窓口に提示して乗車券を購入する必要がある。ただし、無料利用者の定員はバス一台当たり二名で、三人目以降は五〇%の割引で乗車券を購入できる。