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MST、農地へ大規模侵入=進まぬ入植、農地改革院の怠慢訴え=ゴイアス州

7月22日(木)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】土地選挙運動(MST)メンバーの二千百家族が二十日未明、ゴイアス州カンペストレ市(州都ゴイアニア市から五十キロ)にある農場「フロゼイラ」に侵入、占拠した。
 今回の侵入は、同州で発生した農地侵入の中では過去最大規模のもので、今年に全国で発生した侵入の中でも大規模なもの。軍警は新たな侵入を防ぐため、現場の農場に五部隊を派遣、同部隊は所有者の邸宅につながる道を封鎖した。
 農場主は同日午後、所有権回復を求めて裁判所に訴えを起こした。長期占拠を目論見て多量の食料を運び込んだMSTメンバーは、侵入地が非生産的な土地とみなしている。
 侵入した家族は、同州でわずか十九家族しか農地への入植を実現していないと農地改革院(Incra)の怠慢を批判し、今年の農地改革国家計画に従って同院が三千六百家族を同州で入植させる目標を達成した時にはじめて農場から撤退するつもりだと発表した。
 同院は入植地の準備は進んでおり、目標の達成は可能とコメントしているが、入植地の決定は最終的には連邦裁判所の判断に委ねられている。