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失業率、2カ月連続で低下=11.7%、2年前のレベルに改善

7月24日(土)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十三日】ブラジル地理統計院(IBGE)の月間雇用調査(PME)によると、六月の失業率は一一・七%となり、〇二年六月と同レベルにまで改善された。昨年は一三%だった。
 失業率は、昨年十二月の一〇・九%から四月の一三・一%まで右肩上がりに上昇したが、五月は一二・二%、六月は一一・七%と二カ月連続で低下した。五月から六月にかけて就業者数は八万人増加、失業者総数は十万八千人減少した。正規雇用は三・三%、非正規雇用は八・六%前年同月比で増加した。
 失業率の低下理由の一つとして同院は所得増を指摘している。労働者の平均所得は二カ月連続で減少した後、六月になって一・八%増加した。前年同月比では〇・五%の減少だが、過去十六カ月間では最も低い減少率を示している。所得減により職を求めていた年金生活者や学生などが求職活動を手控え始めたとみられている。
 応用経済研究院(Ipea)のパレイラ研究員は、今年末まで雇用と所得の増加と失業率低下は続き、長年みられなかった結果が期待できるとコメントした。