7月24日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十三日】リオ州海岸沖で二十二日午前八時二十分、ヘリコプターが墜落し一人が死亡、五人が行方不明になる事故が発生した。搭乗者のうち五人は救助され、捜索隊と潜水夫が事故現場で行方不明者の捜索活動に当たっているが、絶望視されている。事故の原因は目下調査中だが、生存者は飛行中に何らかのエンジントラブルがあったようだと話している。
墜落したヘリコプターはBHS社所有で、ペトロブラスがリオ沖にあるカンポス海底油田の採油所職員の送迎用にチャーターしていたもの。同機はサン・トメー基地(リオ市から二百八十キロ)を七時十五分に離陸しカンポス油田に向かう途中、マカエ沖(リオ市から百九十キロ)で事故を起こした。墜落時に非常扉が開き六人が海中に飛び込んだが、残り五人は水没した機内に残っていたという。海中の六人は救出されたが、うち一人は収容先の病院で死亡した。墜落現場は水深三百七十メートルのため不明者は絶望視されている。生存者によると、トラブルが発生したので海上に不時着するとパイロットがアナウンスしたと同時に、ヘリは地上二十メートル位の高さから一気に墜落したという。