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ここだけの小話

7月28日(水)

 【ペケーナ・ピアーダ誌】富豪が、三人の息子を呼んで遺言をした。
富「私は死期が近い。人生は素晴らしかった。親思いの子に恵まれ、満足している。いま、おまえたち一人一人に大金の入った袋を渡すから、それを増やして私が死んだとき、親に対する子の愛情と忠誠の証しとして棺の中に返してくれ。私はお金を持って、あの世へ行く」
 三人の息子は合意した。それから間もなくして、富豪は死んだ。三人は遺言通り、お金の入った袋を棺の中に納めた。
 三人はある日、棺の中に納めたお金の袋の話で花を咲かせた。
長男の神父はいった。
長「少しはごまかしたよ。でも後で良心が咎め、ごまかした分を孤児院へ寄付したよ。おかげで神様は私をお許しになり、心が軽くなったよ」
次男は医者だった。
次「私も百万ドルをごまかしたよ。でも後で良心が咎め、ガン病院へ寄付したよ。おかげで夜グッスリ眠れるようになった」三男は弁護士だった。
三「なぜ、みんなオレを白い目で見るのかい。オレは利子をタップリ上乗せして、小切手で棺の中に入れてやったよ。オヤジは、オレの誠意を喜んでいるよ。良心が咎めるなんて兄貴らは、肝っ玉が小さいよ」
 

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