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日本語教師をめざす=原さん=玉川大卒、松柏学園で

7月28日(水)

  大志万学院(川村真由子院長)・松柏学園(川村真倫子園長)は、玉川大学と二十五年前から交流しており四年前からパートナースクールとして提携、研修生の交換などを行なっている。
 今年三月に同大学を卒業し、日本語教師を目指す原あゆみさん(22)が三ヵ月間同学園で研修するため、二十一日来伯した。
 原さんが同学園での研修を希望したのは、二、三歳の子どもから成人まで様々な年齢層を対象とした日本語学習法を学ぶことができる点や「全人教育」に魅せられたから。
 また同学園は、漢字の中に深い日本文化があると考えて漢字教育に工夫を凝らしており、幼少から漢字を書かせて覚えさせることよりも、漢字と絵カードを組み合わせて漢字を通して物事の意味を理解させることを重視している。同学園独自の学習法も原さんにとって魅力的なのだろう。
 二十三日から八月二日までは学校が冬休みのため、来伯している姉妹校の千葉県小櫃小・中学校の生徒らと林間学校を共にし、教室以外での学習指導を学ぶ。その後帰国する十月十三日まで、日本語教育の研修をする。
 原さんは高校を卒業した頃には日本語教師を目指すようになっていたという。地元の長野県にはブラジルからデカセギに来ている人たちが多く住んでおり、毎年九月には「ブラジル祭り」を開催して地区の人たちと交流している。「働きに来ているブラジル人たちにもっと上手く日本語を教えられるようになりたい」と話す。
 斎藤エミイ副校長は「美しい言語である日本語を世界のどこでも伝えていけるようになってほしい。ブラジル人って何なのかをしっかり理解して今後の指導に役立ててほしい」と期待している。