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半数の候補に文盲の疑い=読み書きテストで学力証明=セアラー州

7月29日(木)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】選挙検察庁はセアラー州の市長、副市長、市議候補八百二十六人の候補者登録に対して裁判所に異議を申し立てた。候補者の半数以上に当たる四百五十八人に文盲の疑いがあるためだ。
 この異議申し立てが認められると、四百五十八人は簡単な読み書きのテストを受けるか、選挙検察庁に中学校卒業の証明書を提出しなければならない。この試験は一部の州を除いて選挙裁判官により適用されてきており、セアラー州アラカチ市では二十一日に十八人が受験対象者となった。
 憲法第十四条によると、文盲は投票できるが、候補者にはなれない。そのため、候補者には中学校卒業の証明書の提出が義務付けられている。証明書がない場合は、読み書き能力を自ら証明しなければならない。選挙裁判官たちは同証明書を信用しておらず、そこで「学力テスト」が必要となる。
 テストには全国統一基準がなく、各裁判官の裁量に任されている。例えばdemocracia(民主主義)、resolucao(解決)などの単語を書き取る問題が出されるが、demogracia、rezolusaoと書く候補者がいるという。また三ケタの足し算引き算が出されることもある。どのレベルを文盲とみなすかが正確に定められていないため、判定を困難にしている。
 二十一日にはピアウイー州で六十人の候補者がテストを受けた。不合格は八人。「厳しく評価しなかった」とノゲイラ選挙裁判官。「厳しくすれば、ほぼ全員が不合格となっていた」。