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3人に1人が携帯電話保有=前払い式採用で普及に拍車

7月30日(金)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】通信省の発表によると、ブラジル国民の三分の一が携帯電話を保有している。今年六月の登録台数は五千四百万台となり、五月から一ヵ月の間に百六十万台増加した。一年間の増加率は四二%に達した。
 六月までの普及台数は、二〇〇二年の時点で関係筋が打ち出した予測では本年末で達成する数字だったが、半年間の前倒しとなった。需要増が顕著になったのは昨年からで、人口百人当たりの保有率は〇二年には一七・八六だったが、〇三年六月には二一・五一に上昇、本年六月には三〇・一七へと急上昇した。
 都市別でみると、ブラジリア市が十人に八台と最高を示した。昨年は約半数の五六%だった。最低はマラニョン州の一〇・六%(昨年六月は六・八%だった)。サンパウロ州は二五・三%から三六・四%となり急激な伸びを示すとともに、さらに増加する傾向をみせている。リオ州では三〇%から四七・六%だった。全国地域別では、最も伸びたのは中西部の二八%から四二%で、これはブラジリア市での増加が原因。
 最低は北東部の一一%から一七%。次いで北部の一四%から二一%、南部および南西部の二六%から三六%だった。全国平均は二一%から三〇%の伸びとなった。
 いっぽう通信技術をみると、過去一年間でOGSM(TIM、CLARO、OIなどが使用)が八・二%から二三・一%へと伸び、TDMA(VIVOなど)は五八・四%から四六・一%に減少した。
 携帯電話の普及が急に伸びたのは、プリペイド方式が採用されてからで、使用に限度があることから低所得層も安心して使用できるのが理由となった。この前払い方式は全国の利用者の七三%が採用している。地域別ではリオ州が七七%、北部及び北東部では六九%、中西部で七七%、南部で七〇%となっている。サンパウロ州も七七%。
 使用頻度では十六歳から二十四歳までが三〇%、二十五歳から三十二歳までが二一%、三十三歳から四十六歳までが一八%、四十一歳から五十歳までが一六%、五十一歳以上が一一%となっており、若者の連絡手段がビジネスなどより頻度が高いことを実証している。