健康プラン=指定医ら無料診療拒否=加入者から42レアル徴収=病院、診療所は拒否に反対
7月31日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】健康プランを扱う保険会社八社の指定医が三十日、同プラン加入者の無料診療をボイコットし始めた。従来、同プラン加入者は診療の際支払いをせずに済み、医師が保険会社に請求していた。今回医師たちは患者から一律四十二レアルの診療代を徴収することを決定した。これによりプラン加入者は診療代を支払った後、医師の受領書を提示して保険会社に請求することとなった。
そもそもの発端は、保険会社がこれまで医師に支払ってきた診療代平均二十五レアルを不満として医師が値上げを要求していたことにあったが、双方の話し合いが平行線をたどっていることから、医師らは実力行使に出た。関係者はこれに対して、あくまでも保険会社と医師の問題であり、加入者の一般大衆に迷惑が及んだことに憤りを表している。
保険会社は今週、連邦裁判所から保険料の値上げ幅が大きすぎるとした判決を受けており、さらに今回ボイコット問題が発生したことで、営利主義的傾向に批判の声が高まっている。さらに病院と診療所はいずれもボイコットに反対の意を表明した。ボイコットの対象となったのは、全国十七州およびブラジリア連邦区のブラデスコ、マリチマ、ポルトセグーロ、ウニバンコ、イタウー、スルアメリカ、AGF,ノルテダメの八社。
今回の措置で患者は診療代を払った後、保険会社から代金を受け取ることになる。この際に保険会社から全額あるいは一部支払い拒否があった場合は、医療機関や消費者擁護団体に連絡すれば良い。こじれた場合は民事裁判に訴えることも可能。さらに手持ちの現金がない場合は、医師と相談した上で先払い小切手を発行し、保険会社から支払いを受けた後に清算する方法もある。
こうした方法は事前に医師と話し合う場合だが、救急の場合、病院は診療を拒否できないため精算は手当てを受けた後に行われる。だが、方法は前述と同様の手順となる。
サンパウロ州医師協会によると、医師の六〇%はプラン指定医となっているが、今回の措置はほぼ全員の賛同を得ているという。しかし病院や医師によると、今回の決定で七〇%が予約をキャンセルしてきたとし、問い合わせ件数は一〇%程度とのことで、来診者の減少を危惧している。今回対象となった保険会社は、加入者の他社への変更は避けられないと不安をあらわにしている。