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「全伯民謡」にゲスト出演=ブラキチの浜田幸声さんら4人

7月31日(土)

  【既報関連】八月一日大阪なにわ会館で開催される「第十六回全伯民謡大会」にゲスト出演する日本郷土民謡協会の浜田幸声総師範、民舞の安楽声春さん、神奈川県相模原市の折笠峰夫市議会議員、折笠光子さんの四人が、二十九日着聖した。
 浜田さんは、昨年のブラジル民謡協会十五周年記念大会には大病を患って出席できなかったものの、それ以外の大会には毎年出席していた。体調が無事持ち直し、今年は名誉審査委員長として出席する。
 ブラキチ・浜田さんの自宅にはアマゾン、パンタナール、ドウラードスなどブラジル各地で入手した装飾品や剥製などがびっしり並んでおり「寝るところも座るところも無い」程だという。
 「ブラジルの人間関係が好き」だという浜田さん。明治・大正・昭和初期の、伝統を守ろうとする古き良き日本が息づいているのを、ブラジルに根付く民謡を通して感じた。
 また、浜田さんは一九八七年から八年間、親友の息子である折笠さんの後援会会長を務めた。「彼は私の大恩人ですよ」と折笠さんは話す。
 民謡大会では、浜田さん、安楽さん、二人の弟子である折笠光子さんがそれぞれ特別ショーを披露する。
 浜田さんは「山形大黒舞」。鎌倉の銭洗い弁天で洗った五円玉を家内安全・商売繁盛を祈願して観客に配るパフォーマンスもある。安楽さんは民舞「津軽アイヤ節」を、光子さんは民謡「外山節」をそれぞれ披露する。
 浜田さんは「民謡は心のふるさと。日本各地の歌から始まった民謡が、ブラジルの二、三世に歌われていることはとても素晴らしい」と話す。また、折笠さんは「ブラジル社会で民謡が広まっているのはうれしいこと。ぜひこれからも発展してほしい」と期待している。