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設備投資、前年比30%増=電気、運輸は10倍超える

8月3日(火)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】通商産業開発省のデータによると、企業の設備投資額は今年上半期に四百七十二億ドルに達し、前年の三百六十二億ドルから三〇・一%増加した。ペトロブラスが二〇一〇年までに予定している五百三十六億ドルの投資を含むとこの額はさらに大きくなる。
 設備投資の増加は、景気回復に対する各企業の信頼性が上昇したことを示しているが、昨年上半期の投資が弱く、特に今後展開予定のインフラ整備新計画を考慮すると、今回の数字はまだ満足の行くものとは言えない。しかし、持続した景気回復の兆しが見える中、引き出しに眠っていた投資計画の実施を各企業が急ぐことを同省は期待している。
 同省のデータは、昨年上半期と比べ一〇〇〇%以上も投資が増えた部門を明示している。電気製品製造部門の投資額は二十二億九千七百万ドルで前年比一三八一%増、運輸は三十三億三千四百万ドルで前年比一三三七%増となった。逆に製紙は三億二千五百万ドルで八九・七%減、商業(八七・六%減)、サービス(七七・七%減)と、投資が振るっていない。
 「ブラジル経済は新しい投資サイクルに入った」とサレルモ応用経済研究院調査部長は話す。「このサイクルの外に留まる企業は競争力を失うだろう」。自動車や映像音響機器などの耐久消費財については、競争に勝つため各企業は投資を急いでいるという。