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東西南北

8月3日(火)

  サンパウロ州サンタイザベル市にある息子の農場で七月十八日に誘拐されたオフェリア・シアンフロネさん(86)が二週間目の一日に解放された。息子は被弾し病院で死亡したが、母親は知らなかった。犯人は身代金百万レアルを要求し、一万一千五百レアルで合意した。オフェリアさんが解放された場所近くのゴミ箱に身代金を指示に従って置いたが、犯人らは取りに来なかった。結局、身代金は支払われなかった。
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 サンパウロ市北部のヴィラ・アマリア区第三十八警察署留置所から一日夜、七十二人の拘置者が脱走した。同署は三十人定員の留置所に百九十三人を収容していた。脱走は夕食時、二カ所の錠前を破壊して決行された。警察署の話では、食事を持ってきた職員を清掃係の拘置者五人が人質に取り、続いて入口近くにいた署員二人を取り押さえて拳銃を強奪した。その間に、錠前を壊し脱走したという。
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 サンパウロ市で二十年ぶりに狂犬病が確認された。同市東部モオッカ区の駐車場で箱の中に捨てられていた猫をマイリポラン市在住の家族が持ち帰ったが、二カ月後に同病で死亡した。サンパウロ州衛生局が両市で感染源を調査中。二日から狂犬病予防キャンペーンが始まる折、猫にも予防ワクチンを接種するよう同局は呼びかけている。
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 六十歳以上、月収が最賃の二倍未満の高齢者を対象に一日から、州間バス無料乗車(一台に二人まで)が始まった。しかし、始めたのはバス会社二百十社のうち百三十四社のみで、残りは裁判所の仮処分により無料乗車の義務が免除されている。同サービスを行うバス会社については、0800―610300まで。