8月4日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】汚れない服や自動的にきれいになるガラスなどのナノテクノロジー(百億分の一単位極細技術)研究が、ブラジルでも進んでいる。
世界のナノテクから比べると、ブラジルは後発国だ。日本はナノテク技術開発に、十億ドルを投じている。EUは四億五千万ドル。米国が四億二千万ドル。科学技術省の報告では〇五年から、研究開発費四千六百七十万レアルを投じ本格的に取り組むという。
ナノテクは十五年後、一兆ドル・ビジネスになると試算され、世界各国から注目されている。ブラジルも開発に参加して、新産業を起こす考えだ。まず取り組むのが、工業生産の能率向上だ。すでにカンピーナス大学やシンクロトン研究所(LNLS)、ペルナンブッコ連邦大学など四大グループが、名乗りを上げた。
サンカルロス連邦大学のエルソン・ロンゴ研究員は現在、コンピューターに使用されているシリコン・チップよりも二百五十倍の性能を持つ新素材を開発した。
すでに、多国籍企業大手二社から問い合わせがあった。