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刑務所内で8人殺害=麻薬組織がメンバーを粛清

8月5日(木)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】リオ市北部のアリ・フランコ刑務所内で三日午前、服役囚八人が殺害される騒動があった。騒動を起こしたのはテルセイロ・コマンドと呼ばれる麻薬犯罪組織のグループで、殺害された八人は組織に粛清されたと見られている。
 同グループ三十八人が警備員二人を人質にとり、殺害された八人が収容されている監房の扉を開かせて侵入した。目撃者によると房内で同組織の裁判が二時間にわたり行われ、〃被告〃のうち八人が有罪となってその場で手製のナイフで刺し殺されたという。その後首謀者らは武器を放棄し所属房に戻った。警備員らも暴行を受けなかった。この間所内でマットに火をつけるなどの騒ぎもあったがすぐに鎮まった。当局はこの騒ぎはストレスが溜まったためと説明している。
 この騒ぎで警察が出動したが刑務所を包囲しただけで所内には入らなかった。当局では調査を始めたが、実行犯らが覆面をしていたことから犯人の特定は難しい状況にあるという。刑務所幹部は千二百人の囚人に対し八人の警備員(しかも当日は三人が欠勤していた)では手が回らないと不満を表明している。