8月6日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】上院監督調整委員会(CFC)は四日、中央銀行メイレレス総裁とブラジル銀行カセブ総裁の両氏を上院で喚問することを多数決で表決した。喚問はあくまでも任意となるが、関係筋は両氏とも応じるとの見方を示している。中銀総裁は不正海外送金による対外的信用の失墜につき、また伯銀総裁は資金不正繰作について委員会の諮問を受ける。
両総裁の喚問については四日、ルーラ大統領が関係大臣などを召集、回避することを至上命令としたにもかかわらず、野党第一党のPMDBが押し切った形となった。野党筋は、今回の喚問は地方統一選挙の工作の一環だと政府が挑発したことへの反発で「野党とくにPMDBの協力がなければ政府は議会の承認もままならない」と鼻息が荒い。
与党PTサイドは、同委員会でよもや野党側が喚問を採択するとは思わず、油断したのが響いた。同党リーダーのメルカダンテ上議は欠席し、同イデリ上議は遅刻して、採決が終わった後委員会に顔を出した。