8月6日(金)
深夜のサンパウロ市は、当局の手薄な取り締まりをかいくぐって違法営業するペルエイロ(相乗り白タク)にとって格好の稼ぎ場となっている。路線バスは営業時間には千三百台が巡回するが、深夜以後は三十台に減る。ビリェッテ・ウニコの出現により違法ペルエイロは仕事を失ったため、路線バスや正規ペルエイロの巡回が少ない時間帯を狙う。乗客は少数でも乗車後ただちに発車、途中停車はほとんどないので到着も早い。
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サンパウロ州で最初の仮拘置センター(CDP)が四日、アララクアラ市で落成した。CDPは八人を収容する監房が六二あり、計四百九十六人を収容できる。脱走や暴動の防止対策として、三十二台の監視カメラを含むハイテク機器が装備されており、穴を開けられないよう監房の床と壁は鋼板で覆われている。年末までにさらに十五カ所のCDPが州内で落成する予定。
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郵便局の従業員組合が四日、郵便電信公社(ECT)の五%給与調整を拒否した。労組はECTの回答を九月一日までの期限とし、要求が入れられない場合はストに入ることを決議した。十二日はデモ行進を行う予定。労組側の要求は、〇三年並みの最低二二・七一%を要求している。ECTと労組とECTの代表が九日、首都ブラジリアへ赴き本部で協議する。
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アゴーラ紙が十大銀行の窓口前での待ち時間を調査したところ、普通の日の空いた時間で平均十五分、月初めなど混雑する時期には一時間も待たされることが明らかに。九〇%の支店で応対する行員の数が窓口の数より少なく、混雑が激しい昼休みの時間帯ほど行員が少なかった。自動支払機は列を避ける方法の一つだが、操作が煩雑なため預金者には好まれていないよう。スダメリスとサンタンデルには支払機の取り扱いを手伝う係員が一人もいなかった。