8月6日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三十日】オヤジの影は常に薄いもの、にもかかわらず八日の父の日に向けて商店はプレゼント商戦に最後の追い込みをかけている。
国内ショッピング内商店協会は今年の売り上げは昨年比四%から五%は上回ると見ている。今年に入り経済回復の兆しから失業が減少し、また生産増から労働者の五月の収入が増えたこと、さらに金利抑制と小売店独自の長期支払い方法の確立が売り上げ増加の要因だという。ショッピング・エルドラードは強気の見通しで、通常一日当たり六万人の来店者があるが、この時期は八%増加するとして売り上げは昨年比一〇%増との予測を打ち出している。
父の日は、母の日が全世界的に五月第二日曜日と制定されているのと異なり、世界中まちまちである。日本は六月第二日曜日といった具合。同協会ではこれを受けて「ブラジルの父の日は、サッカーチームで言えばBクラス」とし、Aクラス(一般の人気や商店の売り上げベース)は母の日、クリスマス、恋人の日で「父の日も早い機会にAクラスに格上げしなければ」と強調している。
統計関係筋の調査では今年のお父さんへのプレゼントは衣料品がトップ。今年は冷え込みが長く続いているため。次いで携帯電話。これは電話各社の競争で割引き販売が盛んになっているため。この他電気製品も多いが、商店が金利なしの長期月賦払いを推進しているためだという。