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高齢者無料乗車はたったの1人

8月6日(金)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】運輸省が六十歳以上の高齢者の州間長距離バス乗車を無料と定めた条例施行日の一日、主要ロドビアーリア(長距離バスターミナル)では、乗車拒否など条例遵守が不徹底のため混乱が起こった。
 サンパウロ州、リオ州、連邦直轄区で、無料乗車できたのは結局たった一人だった。それも複数のバス会社を長時間渡り歩いての無料乗車券獲得劇だった。他の人々は〃ブラジルでは往々にしてあり得ること〃を想定し、用意してきた金で乗車券を買っていた。
 バス会社は条例を不満として提訴中で、判決が出るまで実施しないとの態度を表明、これに対し運輸省は条例不履行で罰金を科すとの姿勢を示している。この無料乗車の資格は六十歳以上で月収五百二十レアル以下となっている(所得証明が必要)。