8月7日(土)
外務省広報によれば、同省オピニオン・リーダー招聘で訪日中のジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事は、六日午後三時三十分から約二十五分間、総理官邸に小泉純一郎首相を表敬訪問した。
小泉首相の歓迎の言葉に対し、アウキミン知事は「本日のこの機会に大変感謝しています。日本はブラジルにとって近代化の手本であり、経済発展の歩みを速めつつあるブラジルにとっては、大変重要なパートナーです」という旨を述べた。
これに対し、小泉首相は、大国であるブラジルはますます発展しており、日本人の移住などを通じた友好関係を貴重なものと思っている、と答えた。
続いて州知事は、その日に調印したばかりの国際協力銀行(JBIC)による、サンパウロ市地下鉄四号線建設計画とサンパウロ州サンチスタ海岸部衛生改善計画への融資契約に対し、感謝を表わした。小泉首相は、ブラジルはますます発展する可能性があって注目されており、いろいろな分野での関係を活発化させたい旨答えた
また州知事は、在日ブラジル人コミュニティに対する日本政府の配慮に謝意を表わした。小泉首相は「ブラジルでは日系人がお世話になっており、日伯友好の観点から、在日ブラジル人をできるだけ温かく歓迎している」などと答えた。
「ぜひサンパウロ訪問を」という州知事は招待に対し、総理は「自分は南米にはまだ行ったことがなく、機会があればブラジル、サンパウロを訪問できればと考えている」などと語った。
最後に州知事は、エタノールのガソリン燃料への活用について説明し、総理は関心を持って聞入った。