8月10日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】リオ市中心部サン・カルロス地区のスラム街を拠点とする麻薬組織の一味が八日の父の日を祝うため、同スラム街でシュラスコを計画した。犯罪者も父親を思う心に変りがなく、ここまでは美談に映る。だが材料〃買い出し〃がいかにも彼ら流で警察の追及を受ける羽目となった。
七日午前八時ごろ、同地区の肉屋に、セルタ車に乗り合わせた六人の武装グループが侵入し肉二百キロ余を強奪した。さらに隣接する乾物店に押し入り、ビール二箱と清涼飲料を奪い、通りかかったゴール車を強奪して盗品を積んで逃げ去った。
肉屋の店主は、「犯人らは若者で、四十五年間ここで商売しているが見かけない顔だった」と述べ、シュラスコ用の木炭までチャッカリ持っていったという。ただ暴行する気はなく、肉も冷蔵庫のものを持ち去り、店頭の肉には手を付けなかったし、金庫も開けさせなかったとし、フェスタ用の〃買い出し〃だったと証言している。