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債務不履行率が低下=低利融資、所得増が貢献=サンパウロ市
8月11日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十日】サンパウロ商業会(ACSP)のデータで、債務不履行率がサンパウロ市で七月に三・三%と今年二番目に低いことが明らかとなった。前月は四・三%、前年同月は五・二%だった。
また、信用保護サービスセンター(SCPC)のデータによると、全国では七月に入って今年初めて、ブラックリストに掲載された債務不履行者の数が減少に転じた。失業への恐れが浪費とローンを避ける傾向を生み出したと共に、低利融資への切り替えと五月以降わずかながらも所得が回復したことが、債務不履行の減少につながったと考えられている。
中銀のデータは、個人融資の決済遅れと特別小切手の利用が減少したことを示している。個人向け融資の三十一日以上九十日未満の決済遅れは〇四年五月に十一億三千七百万レアルだったが、六月には十億四千百万レアルに減少した。しかし十五日以上三十日未満の短期の遅れは増加した。
ACSPのエコノミスト、アルフィエリ氏は、これから年末にかけても債務不履行の減少は続くとみ、銀行スプレッドも下がると予想している。