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「刑法改正が必要」=法相、犯罪増加を憂慮

8月11日(水)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】バストス法相はブラジリア市で九日、現行の凶悪犯罪に適用している刑法は何ら効果がなく改正が必要だとの見解を示した。
 刑法は罪を罰するとともに犯罪の再発を防止するのが狙いだとし、一九九〇年に現行刑法が制定されて以来十四年間、犯罪は減少どころかますます増加の傾向にあると指摘した。これにより刑務所への収容者数は月三千五百人増加しており、現在十万人の収容不足となっている。このペースでいくと二十万人に達するのは時間の問題だとしている。
 このため今後毎月七カ所の刑務所を新設しなければ追いつかず、これにより莫大な経費がかかり国家財政に負担を及ぼすとの態度を表明した。さらに事態は急を要するとした上で、刑務所関係職員や設備なども含め、関係者間で抜本的に問題に取り組むべきだと強調した。