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鯨、力尽きて死亡=50時間の救出活動甲斐なく=リオ

8月12日(木)

  【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十一日】十日午後、リオ州ニテロイ市の海岸で浅瀬に乗り上げていた鯨がついに力尽きて死んだ。この鯨は八日午後に同市フォルテ・インブイ海岸に姿を現わし、その後浅瀬に乗り上げて身動きが取れないままになっていた。
 消防隊員ら百五十人の救助隊が五十時間にわたり救助活動を行ったが功を奏しなかった。鯨は九才から十才の未成年で、十五トンの重量のため自力で沖合いに出ることができず、窒息死したと見られている。
 救助隊は網を巻きつけ、ロープで引っ張ろうとしたが十五トンの体はビクともしなかったという。鯨の座礁はオーストラリアやアメリカで数度見られたが、救助は困難だとされる。ブラジルでは七月から十一月にかけて鯨がリオ沖に現われ、バイア州に向けて北上する。過去に座礁したことはなかった。