8月13日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】サンパウロ市に憩いの場としての新名所が誕生した。イビラプエラ公園内の湖上での水の祭典だ。
毎週土曜日と日曜日は午後八時から一時間にわたり、音楽に合わせて噴き上がった水が、多彩なライトに照らされながら舞い踊る。見物人からは思わず拍手が湧く。家族で同公園を散策した後、芝生で見とれていた人らは「水の妖精が水上バレーを踊っている様で幻想に陥る」とし、夕食前あるいは食後の一家団欒にもってこいの場所で、寒風の下の張り詰めた空気が自然に戻った感じを与えると絶賛した。寒さと歩くのが苦手な向きは駐車した車内からの眺めを楽しんでいる。
湖上の舞台は長さ百十メートル、幅二メートルの装置で一分間六万リットルの水を噴き上げる。それをストラウスやブラームスなどのクラシック音楽、トン・ジョビン、シッコ・ブアルケなどおなじみのブラジル音楽に合わせて噴水が踊る構成になっている。平日は午後七時半から午後十時までで、シンプルな水の舞のみとなっている。