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アチバイア=沖野郁夫さん叙勲祝賀会=敬老会にはチトエさんも

8月13日(金)

  二〇〇四年春の叙勲で旭日双光章を授与された沖野郁夫さん(83、広島県出身)を祝う会が一日、アチバイア日伯文化体育協会(辻修平会長)のインペリアル会館で二百人の参加者を集めて盛大に行われた。ロベルト・トリコリ市長、乾マリオ副市長なども参加した。主催は同文協、後援は清流クラブ、婦人会、厚生会と福島県人会。
 沖野さんは一九三五年、十五歳で構成家族の一員としてモジアナ線サン・ジョアキン耕地に入植、その後六一年にアチバイアの古養鶏村に移転、種卵養鶏家として事業を行って来たが三年前に引退、現在は市内に住んでいる。
 同文協元会長として地域日系人親睦、発展のために尽くすと共に、日伯援護協会の評議員や理事として福祉や慈善活動にも尽くしてきた。現在もアチバイア文協の相談役として活躍している。
 当日はアチバイア在住の八十五歳以上の高齢者六十五人を招いて敬老会も催された。招待された最高齢者は来月百歳を迎える秋吉チトエさん。娘の秋吉スミコさんや、孫で映画『ガイジン』の監督、山崎千津薫さんも出席した。チトエさんは同映画のモデルになってことでも有名だ。
 昼食会は前文協会長の山口節男さんの音頭で乾杯、婦人会の手料理を満喫。続く演芸会では和太鼓やテクラード伴奏で懐かしい童謡や唱歌、手品やカラオケなど楽しいアトラクションもあった。
 報告に来社した吉田治美文協事務局長は「市長も出席してみんなで、沖野さんの叙勲を祝いました。また敬老会に参加したお年寄りも、演芸会や昼食に満足してもらい、楽しい一日を過ごしてもらいました」と述べた。