8月17日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十六日】経済復興の兆しで国内産業界が活気づいている中、唯一鈍足が懸念されていた建設業界にも遅まきながら復調の動きが見えてきた。一年半にわたり低迷を続けてきた同業界もようやく愁眉を開いた状態だ。
業界の指標となるセメントの消費は五月から六月にかけ前年同期比五%の増加となった。昨年一年間の減少は一一%に及び、一九九九年から昨年までは合計六百万トンの減少をたどった。これはチリの一年間の消費量に相当する。建材小売りも七月は昨年比二%の売り上げ増となっており、経済回復の手応えが感じられている。
雇用も今年上半期一・四四%増(昨年比)で、なかでも六月は〇・九二%増の一万千百六十二人となった。工事現場監督の一人は新規就労に喜びを隠せず、「三十年この分野で働いているが、昨年始めて失業の憂き目にあった」と語った。