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東西南北

8月20日(金)

 サンパウロ市サンマテウス区で十八日、友人を訪問した警察署勤務のマルコ・F・ゴンサウヴェス(23)さんを三人組の男らが射殺した。友人の自宅前で襲われたマルコさんは犯人らに車の鍵を渡した。犯人らは被害者のヴェクトラ車の中で何か探し始め、車中に隠し持っていた警察手帳を隠すため、マルコさんが拳銃を抜いたところ犯人らは発砲、二発が頭部に命中した。被害者の拳銃さばきは優れたものだと友人は思っていたという。
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 リオ市北部のファベーラ、モーロ・ダ・ファゼンジーニャで十七日夜、麻薬密売組織のボスエドゥイーノ・E・アラウージョ(通称ドゥドゥ)容疑者の逮捕作戦が実施され、警官隊四十人と麻薬密輸組織のメンバーらが衝突、五人が死亡、四人が負傷した。ドゥドゥの双子の兄は逮捕されたが、ドゥドゥは胸と足にケガを負いながらも逃亡した。リオ州政府は逮捕につながる情報提供者には五万レアルを支払うことを決めていた。
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 ロンドンにあるリスク管理会社によると、全世界の誘拐事件の七五%がラテンアメリカ地域に集中しているという。以下アジア・オセアニア地域の一四・二%、ヨーロッパ・ロシア地域五・六%、中近東・アフリカ三%、北米・カリブ地域二・二%と続く。ラテンアメリカ地域では年間七千五百件以上の誘拐事件が発生、身代金の総額は数百万ドルに上る。富裕層が自己防衛を強化する中、警戒心がより弱い中流層に誘拐犯は狙いを定めつつある。
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 環境衛生技術公社(Cetesb)は十八日、オゾン濃度が上昇しているとしてサンパウロ市南部サントアマーロ区、サントアンドレ市、マウア―市に注意報を発令した。気温が上昇して有害ガスが発生しやすい午後一時から四時までの間は、運動を控えるべきとしている。ここ数日続いている晴天は二十二日までもつという。