8月27日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十六日】予算管理省は二〇二〇年の人口統計とそれに伴う雇用の推移の予測を発表した。それによると少子化が顕著となり、十四歳以下の児童が減少する一方、六十歳代の人口が急増して高齢化社会となり、平均寿命も十二年伸びる。この現象に伴い二〇〇〇年から〇五年までに年間四百四十万人の新規雇用が必要だったのが、二〇一五年から二〇二〇年は年間八十万人にとどまるとしている。
予算管理省はこの程、人口統計と経済調査の一環として、二〇〇〇年から二〇二〇年までの人口推移と分布を調べた。人口の推移は二通りの家族構成に基づいて行われた。一つは都市内で一・三人の子供と農村で一・八人の子供を有する家族構成の場合、二〇年には人口が二億九百五十万人となる。二つ目は子供それぞれ一・八人(都市内)、二・〇人(農村)の場合、人口は二億千七百四十万人となる。これは二〇〇〇年の人口六千九百九十万人となる。これは二〇〇〇年の人口一億六千九百九十万人をベースとした。
人口分布は前者の場合、六十歳以上が三千九十万人(一四・七%)、十四歳以下四千二百八十万人(二〇・四%)、十五歳から六十歳までが一億三千五百八十万人(六四・八%)となる。いっぽう後者の場合、六十歳以上が変わらず、十四歳以下が五千三十万人(二三・一%)、十五歳から六十歳までが一億三千六百三十万人(六二・七%)となる。二〇〇〇年の時点で六十歳以上が一千四百五十万人(八・五%)、十四歳以下が五千百三十万人(三〇%).十五歳から六十歳までが一億五百万人(六一・五%)だったことから、高年層はほぼ倍増となり、幼少年が減少する。
平均寿命は都市圏で二〇〇〇年に男子六十七・七歳、女子七十六・四歳だったが、二〇年には男子七十九・七歳、女子八十八・一歳となる。農村では二〇〇〇年の男子六十六・七歳、女子七十三・七歳から二〇年は男子七十九・一歳、女子八十七・五歳といずれも十二年以上伸びることになる。
雇用については二〇〇〇年から〇五年までは百四十万人の新規雇用が必要だが、これが徐々に減少していく。〇五年から二〇一〇年までは百十万人、二〇一〇年から二〇一五年までは百万人、二〇一五年から二〇二〇年までは八十万人必要となる。人口や労働者の推移から、この時点でブラジルは、現在先進国が直面している肉体労働者や単純労働者の不足をきたすことが指摘されている。