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開園50周年迎える=イビラプエラ公園=進む新装、拡張工事

8月27日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】サンパウロ市民の憩いの場として親しまれているイビラプエラ公園が二十一日で開園五十周年を迎えた。現在総面積百十万平方メートルの公園に月平均百万人が訪れているが、これを機に整備計画に基づいた新装、拡張工事が始まろうとしている。
 現在着工中で十月にオープン予定の工事が、全長三・五キロの行程の自転車道で、この道はゴム舗装される。十一月には建築デザイナー、オスカー・ニーマイヤー氏の手による公会堂が完成予定となっている。収容人員は八百四十人だが、奥の方は外部につながり計三万人が収容できる。費用は二千万レアルで、スポンサーはTIM。十二月には新博物館がお目見得する予定。
 新プランとしては、公園敷地を拡大するために、現在の州議会の近くに陸橋を架設し、大通りを建設する計画がある。これには、十五万平方メートルの土地と八百万レアルの予算が必要となる。さらに議会で承認された地下駐車場も二〇〇五年に着工の見通しとなった。サンパウロ市の緑化環境長官は、総額一億レアルの予算で来年中に工事を完成させ、二〇〇六年には公園を新生オープンさせたいとの意向を示した。
 同公園の現在の概要は、敷地百十万平方メートルのなかに十二万七千平方メートルの湖、二万本の木、二万六千平方メートルの記念館を有し、警備員二百十人のほか二千五百人の従業員を要している。月平均百六十トンのゴミが搬出される。百三十六種類の野鳥をはじめ野生動物も放し飼いにされている。さらにスポーツ施設も開放され、週末は散策、ジョギング、犬の散歩などの入場者でにぎわっている。