8月27日(金)
去る二十一日、サンパウロ市近郊のアルジャーで始まった汎ヅットラ花卉生産者協会(新谷幸雄会長)主催による第十三回花祭り(XIII AFLORD)会場でも、ブラジル農協婦人部連合会(ADESC、上芝原初美会長)の会員が積極的に大豆食キャンペーンを展開、来場者の関心を集めている。今回のキャッチフレーズはずばり〃おふくろの味〃だ。
その理由について、副会長の玉腰豊子さんは「私たち自身も塩分の量にこだわる年になりました。添加物も使いません。新鮮さにもこだわっています。自分自身が安心して食べることができる食品を皆さんにも食べていただきたいのです」と説明している。
ADESCバラッカには大豆や小豆、納豆、味噌、大豆入り五目マメ、大豆ボリンニャ、おからバン、など手作りの健康食品が並んでいる。納豆は、ピラル・ド・スール在住の一世女性が、日本に出稼ぎに行って学んできた技術を生かして作っている逸品で「美味しい」と評判になっている。UEYAMA(上山)という商標だが、まだ市販されていないため、ADESCオリジナル商品の一つだ。
また、最近の傾向として、非日系人の間で「あずきあん」の嗜好が進んでいるという。「大豆キャンペーンに来るガイジンが大福など、あずきあん入り食品を食べて、フェイジョンの白あんよりさっぱりとした感じのする味に魅せられるようになり、口コミで徐々に広がっているようです。福神漬をパンに挟んで食べるガイジンも増えているのですよ」と栖原マリーナADESC事務局長は最近のブラジル人の嗜好を分析している。
これらの他に、ハチミツ、カンピョウ、各種漬物、福神漬、かりんとう、甘納豆、オニギリ弁当、笹巻き弁当、大福、梅酒、ゴボウ煮つけ、栗入り赤飯、さつまいも羊羹、アルカショフラ、海苔佃煮など、添加物のない多彩な手づくり食品を揃えている。
お茶とコーヒーは無料サービスだ。日系栽培者の芸術作品と呼ばれる、会場いっぱいに広がる百花繚乱の花を目で満喫した後は、農協婦人部手づくりの健康食品をゆっくりと味わうのも一考だ。
アルジャ花祭り(XIII AFLORD)は八月最後の週末と九月四日から七日まで 続く。