8月28日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】アテネ・オリンピックで二十六日、ブラジルはヨットで二個目、国としては三個目の金メダルを獲得した。さらに女子サッカーは、アメリカに延長で敗れたものの大会史上初の銀メダルを手中にした。
ヨットのトルベン・ブラエルとマルセロ・フェレイラ組がスタークラスで優勝した。これでトルべン選手はこれまでの大会をあわせて計五個のメダルを獲得、ブラジル人個人としてはメダル最多記録を打ち立てた。
女子サッカーは決勝でアメリカに敗れ、銀メダルに終わったものの、その実力および健闘ぶりは金メダルに優ると絶賛された。試合は1対1のまま延長に入り、終了間際にアメリカが決勝点を挙げた。しかし後半は完全にブラジルのペースで試合が運んでいたことから、まさにサッカーの〃魔の力〃が動いたとしか言い様のない結果となった。選手の一人は、「二度もボールが相手選手の手に当たったのを審判が見逃したことに不満が残る。しかし、これがサッカーだ」と健気な態度を見せ拍手を浴びていた。
女子バレーは、一度は七度もマッチポイントを手にしながらロシアに流れを奪われて敗北、決勝進出はならなかった。銅メダル獲得に現在期待が集まっている。