8月28日(土)
アエシオ・ネーヴェス・ミナス・ジェライス州知事が二十九日、日本に向け出発する。九月三日まで滞在し各業界リーダーとの会合が設けられているほか、工業施設、文化財の視察が予定される。日本の外務省主催の「オピニオン・リーダー」計画の一環で、両国の友好促進がその目的だ。先日はジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事が日本から帰国したばかり。一ヶ月間にブラジルの有力州知事が続けて訪日するのは異例のケースと言える。 今月はまた、日本から衆・参両院の議員団が来伯、小泉純一郎首相も九月にブラジル入りすることが決定。さらに来年にはルーラ大統領の訪日も濃厚で、四年後のブラジル日本移民百周年を控え、両国関係の緊密化に拍車が掛かってきた。
ネーヴェス知事には、ウイルソン・ブルメール州経済開発局長、リナウド・カンポス・ウジミナス社長(ベロ・オリゾンテ名誉総領事兼)、ロブソン・アンドラーデ・FIEMG社長、フェルナンド・フォンセッカ・セニブラ社長ら十人が同行する。
滞在中は、外務省や経済産業省の高官と会合。国際協力銀行(JBIC)、国際交流機構(JICA)や日本貿易振興機構(JETRO)の代表と、日本とミナス州の経済関係の活性化などについて意見を交換する。ミナス州に投資している企業家との懇談会も日程に含まれた。
さらに、姉妹県の山梨県を訪問する予定もある。
リオデジャネイロ総領事館の丸橋次郎首席領事は、「日本とミナス州は古くから、ウジミナスの製鉄所やセニブラのパルプ産業などでも緊密な関係にある。ネーヴェス知事にとっては初めて訪日。これを機会に日本に対する知識を深めてほしい。実質四日間の滞在と短いが、今後のさらなる関係強化の糸口になれば」と期待感を示した。