9月1日(水)
ブラジルは〇三年、二千百八十万個の皮革を輸出し、二千万個の米国を抜いて世界一へ躍り出た。全世界の皮革貿易に占める割合は、四三・八%だ。輸出先上位はイタリアが二六・六八%、香港が一八・二三%、中国が一五・三九%、米国が八・六八%の順。国内で最も盛んなのは、ゴイアス州イトゥンビアラ市。同市のブラスペウコ社は米国フォード社の座席用皮革を生産し、世界で五番目の売上がある。
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ブラジルのウォル・マートがボンプレッソの吸収により、三月の売上を二月の十九億レアルから五十三億レアルに伸ばした。ランクも六位から三位へ飛躍した。業界第二のカルフールは、フランス本社からプエヨ氏を総指揮官として迎えた。カルフールは十七億レアルを投じて社内の充実を図り、これからは攻めの経営に転じるという。
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女子サッカー・チームのスポンサーTOPPERは同チームが入賞するとは想像もしなかったし、資金援助も消極的だった。しかし、銀メダル獲得で思いがけない宣伝効果を得た。ヨットのシェイジ選手が金メダルに輝くと、母校マッケンジー大学が多いに宣伝、スポンサーの伯銀とペトロブラスは顔負けした。
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カンピーナス大学食品工学部グリーン・テクノロジー研究所でサウセ教授は即席フェイジョンを開発し、注目されている。フェイジョンは調味料を入れて、電子レンジで温めると直ちに賞味できるというもの。フェイジョンは、高圧ナベで蒸気によって、鉄分の酸化作用を引き起こさず、豆の自然の味を損なうことなく炊き上げて、後に冷凍する。食べるときは水と調味料を適量加え、適温で温めるだけ。即席フェイジョンはアチバイアのATI・Gel社が近日、同教授指導のもとに市販する予定だ。教授は特許を申請、他に大豆や米でも、同様の即席食品を研究している。