チエテ移住地出身者が親睦会をする、と世話人三人が案内に来た。七十八歳、八十五歳、八十五歳だった。全員一世、〃子供移民〃である。雑談で「老人クラブに参加していますか」と訊ねてみた。全員「ノン」。
その理由は「老人クラブにはいると年寄りくさくなる」。冗談で言っているのではない。三人のうち、働いている人は一人、二人は悠々自適。暗に「オレたちは群れないゾ」と言っているようだった。
コロニアには、こういう組織の一員になるのを拒む人が意外と多い。人と協調することも拒むのかといえばそうでもない。
老後のハリのある生き方をみんなで考え、実践しようというのが老人クラブの精神。一人でもやれる、というのも生き方。自分に向いているのを探ろう。(神)
04/09/01