9月3日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】エイズ予防・治療についてのブラジルの実績が国連に買われた。政府と国連エイズ対策プログラム(Unaids)は一日、エイズ予防・治療のための技術協力を行う国際センターをブラジルに設立する協定を結んだと発表した。
世界で唯一の同センターは、エイズ撲滅、患者の人権擁護の推進、疫学的予防法の確立を目的に、発展途上国の専門家を招へいし、育成を行う。場合によっては、逆にブラジルの専門家が技術協力提携国に赴いて指導を行う。ブラジルは九五年以降技術協力を推進し、現在二十五カ国と専門家の派遣、受け入れを実施している。
同協定によると、ブラジルとUnaidsは今後二年間に五十万ドルを同センター設立に投資し、民間と国際機関の主導の下にさらなる資金を獲得する予定。
Unaidsのピオット国際部長はルーラ大統領と会見し、貧困、飢餓に加えてエイズ撲滅にも協力を進めるよう要請、会見後に「エイズ対策においてブラジルは世界の模範で、今回の協定締結でブラジルが個別に結んできた協力協定がさらに拡大、統合される」と述べた。ルーラ大統領は要請を受け入れ、今月末の国連総会でエイズ撲滅対策の必要性を訴えると約束した。