８月貿易黒字、過去最高に＝輸入も４年ぶりに記録更新

9月3日（金）

　　【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】八月度の経常収支は三十四億ドルの出超となり史上最高を記録した。輸出が九十億ドル、輸入が五十六億ドルだった。これにより本年の貿易黒字は累計約二百二十億ドルとなり、政府の当初目標の三百億ドルに残すところ八十億ドルとなった。政府は過去三か月間、月間九十億ドルの黒字を計上していることから、来月には目標達成にこぎ付けられるとの楽観的姿勢を示している。
　八月の輸入も、過去最高だった二〇〇〇年八月の五十四億ドルの記録を更新した。これにつき関係者は、輸出入バランスは崩れず入超はあり得ないとし、輸入の内訳は機械類が主であることから国内経済の復活で設備投資が活発になった証しだと分析する。また、単品の輸入は国産品の不足を補うもので、独占市場での物価高騰をけん制するのに重要な役割を果たすとの見方を強調した。